フランス料理って、おなかがすいたから食べたくなるものじゃない。
ココロに余裕が無いと食べたいな…、って思わない類の料理じゃないですか?
忙しい、忙しいではおいしく感じることができないような感じもするし、久々に二日まるまる休みがとれた…、ってこともあって食べることにする。
オーグードジュール。
ボクの家から歩いて、のところにあるこじんまりとして気持ちのいい店であります。
まずは「ベーコンのブリュレ」。
スモークしたベーコンの香ばしさが移ったクリーミーな甘くないブリュレ状の前菜ですな。
まるで土台部分が無いキッシュのような食べ心地。
「キッシュをパイ抜きでねっ!」と頼むとこんな料理が出てきそうな感じであります。
このクリーミーにシュワシュワのシャンパン。
おなかの中で渦巻いて、どんどん空腹が湧いてくる。
野菜のテリーヌ。
季節の野菜をジュレでつないでキャベツの葉っぱで包んで切った、色鮮やかな一品。
ここの開店以来の定番であります。
野菜ってそれぞれにそれぞれの持ち味があるんだな、って思い知らされる素敵な料理。
アスパラガスのコツン。
ベイビーコーンのサクン。
ニンジンのコックリにサヤエンドウのシャキン。
それぞれの野菜が一番おいしい状態で口の中に入るよう、それぞれ別々に正しい温度と時間で加熱されてるその繊細。
生に限りなく違いが無いのに、生以上においしい野菜。
感激…、であります。
メインディッシュの前にスープ。
トウモロコシの冷たいポタージュであります。
そろそろトウモロコシの季節も終わる、その寸前の容赦なく甘く実ったトウモロコシをタップリ使って、この上もなく滑らかに仕上がったポタージュスープ。
地球は凄い素材を作ってくれる…、そんな感じ。
浮き身のクルトンの代わりに、軽く焼いたトウモロコシの身が浮かんでプルプル。
食べるとサクッ。
とても贅沢。
誰もがしっている、当たり前の料理を高級な料理に仕立てる。
誠実で力のある調理人だから出来ること…、でありましょう。
これまた感動。
そしてメイン。
牛頬肉の赤ワイン煮。
素晴らしきゼラチン、素晴らしき繊維質。
頬肉と言えば、恐ろしく堅くて、でもモグモグ起きてる間、ずっと牛さんが動かして使っている筋肉質な部分であって、だからこそしっかり料理するとこれほど味わい豊かな肉はない。
つまり「手ごわいけれど手間のかけ甲斐のある部分」。
調理人の腕の見せどころであって、この料理がおいしい店は信頼できる。
当然のことながら今日のコレ…、素晴らしい。
食べてた瞬間、体の中を駆け巡り細胞一つ一つにコラーゲンの潤いを注入してくれる…、ような素晴らしさ。
それからフォアグラ。
今日、コレを食べにやってきたようなものであります。
医者がなんといおうとも、ココのフォアグラを食べることは我慢できない…、それほどのお気に入り。
ムッチリとしたテリーヌ。
フンワリとしたフラン。
カリカリッでトロッのポワレが三段重ねになった、まるで盆と正月にクリスマスを一緒に楽しむ…ような豪勢な一皿。
ああ、染み渡る。
自分が住んでる小さな町に、小さいけれどこれほど素敵な店がある。
なんと誇らしいことでありましょうか。
スキップするような気分で部屋に戻ってにんまりとする。
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この時期の野菜はトマトなんかでも本当に甘くなります。命がけというかんじですか…。種を次代に繋ぐ手伝いが出来ないからこそ人間は美味しく楽しく食事が出来るようになったのかもしれません。
トマトなんて土地が痩せていて、育つ環境が非情であればあるほど豊かな味わいを作るといいます。
甘やかさない…。
これが素晴らしい実をつけるための条件なんでしょう。
人間にとっても同じことがいえるのかもしれないですよ。
新しい週の始まりです。
今週は出張WEEKです。
いろいろ出かけると人との出会いあり、おいしいものあり・・・ウキウキです。
先週忙しくした分、ココロに余裕をもって
おいしいフレンチ食べられるかな〜
出張ウィーク…ですか。
がんばってください。
ココロの余裕はちょっとした時間の使い方、考え方でひねりだすことが出来るものだ…、って思います。
おいしい何かがやってくるといいですね。
「ほぼ日」の『美味しい店とのつきあい方』を読んで
サカキさんの事を知りました。
いつも楽しみに拝見しています。
休日の昼食にフランス料理、いいですね。
昔フランス料理がとてもはやっていた時期があったような気がしますが、
その後、イタリアンが流行り出してから
めっきりお店が減ったような感じがして寂しいです。
私も時々無性にフランス料理が食べたくなります。(中々実現していませんが)
お料理だけではなく、サービスや雰囲気全体が大好きです。
そんなフランス料理も含めて、色々なお店のお料理や、サービスを
誰よりも満喫されているサカキさんがうらやましいです。
お昼も夜と同じお料理をアラカルトで注文できる店、ってとても素敵で重宝です。
このグードジュールさんはそんなお店。
おなか一杯になって、お酒をのんで、それで家に帰って昼寝をする…、なんてこの上も無いシアワセですものね。
休日のお昼のフレンチ、サカキさんはどのような装いでいかれるのですか?
男の人って仕事時間以外のかばんが難しいと思うのですが、
こうゆう時はポケットにカード、でしょうか?
今の季節であればジーパンにポロシャツですね。
休日でしかもお昼ですから、あんまりはりきった格好をするよりもくつろいだ装いの方が、お店の雰囲気を盛り上げることができるような感じがするんですよね。
コンセプト的には、ちょっとしたお散歩をしている途中、って感じ。
大仰な財布も家に置いて、名刺入れにカードを入れてこざっぱりと。
でないと帰りにスキップ、出来ないですから。
寛いだ装い、かえって難しいかも、です。
ソーテルヌ…、頭の中までトロントロンになっちゃいますね。